AGA治療の「やめどき」を考える上で、最も現実的で切実な問題が経済的な負担です。AGA治療は健康保険が適用されない自由診療のため、その費用は全額自己負担となり、長期的に見れば決して無視できない金額になります。月々の治療費が家計を圧迫し始めると、多くの人が治療の継続そのものを断念せざるを得ない状況に追い込まれます。しかし、費用を理由に治療を諦めてしまう前に、負担を軽減しながら治療を続けるためのいくつかの方法を検討する価値は十分にあります。まず、最も効果的なのが「ジェネリック医薬品」の活用です。AGA治療薬のフィナステリドやデュタステリドには、新薬(先発医薬品)と同等の有効成分と効果を持ちながら、価格が安く設定されている後発医薬品、つまりジェネリックが存在します。これに切り替えるだけで、毎月の薬剤費を大幅に削減することが可能です。多くのAGA専門クリニックで処方されていますので、現在、先発医薬品を使用している方は、一度医師に相談してみることを強くお勧めします。次に、治療プランそのものを見直すという視点も重要です。例えば、内服薬と外用薬を併用している場合、髪の状態が安定してきたら、どちらか一方に絞ることで費用を抑えられる可能性があります。また、高額な注入治療などを受けている場合は、その頻度を減らす、あるいは内服薬を中心とした維持療法に切り替えるといった選択肢も考えられます。大切なのは、見栄を張らずに、自分の経済状況を正直に医師に伝えることです。プロの医師であれば、患者の予算に応じた無理のない治療計画を一緒に考えてくれるはずです。AGA治療は、短期決戦ではなく、長く付き合っていくマラソンのようなものです。最初から全力で飛ばすのではなく、自分のペースで無理なく走り続けられるプランを立てることが、結果的に最も長く、そして効果的に治療を継続するための秘訣なのです。
治療費と向き合うAGA治療の続け方